尿膜管遺残に対する腹腔鏡手術は標準術式が確立しておらず、施設により様々な方法で手術が行われています。当科では2014年から尿膜管に対する腹腔鏡手術を開始し、2017年7月からは手術創が目立たない単孔式腹腔鏡手術を導入しました。その後、安全性と術後美容性を重視した新たな術式を当科で独自に開発し(Hoshi A, et al. Asian J Endosc Surg, 2022)、2018年12月から施行しています(図3)。ここでは現在施行している当科独自の恥骨上アプローチ単孔式腹腔鏡下尿膜管摘除術の特徴と手術手順についてご説明いたします。